1980年代から2000年代にかけて、コガネセンガンは芋菓子の原料としても選ばれていきます。
その代表が芋ケンピ。その多くはコガネセンガンを原料に作られています。
また、1990年代後半から、様々なスイートポテトの原料としても使われてきました。ベイクドスイートポテト。レアスイートポテトなど・・。
鹿児島の銘菓と呼ばれる芋菓子は、ほとんどコガネセンガンを原料にしています。
このようにコガネセンガンの多くは、原料芋として使用されています。生芋で流通することはほとんどありません。コガネセンガンの全収穫量の50%は芋焼酎で使用され、35%ほどが芋デンプンの原料になり、10%ほどが製菓原料となり、5%少々が県内だけで生芋として流通しています。鹿児島名産の黒豚も、コガネセンガンの皮を餌にして育っています。
たった一品種の農作物が、さまざまな加工業を繋ぎ、鹿児島独特の食文化を形成してきました。コガネセンガンは鹿児島食文化のど真ん中にある食材なのです。