北緯31度のパティスリー

「チョコレートソイル」・・土を、最高のケーキのように。

私たちが畑で作っているのは、お芋だけではありません。
一番はじめに作っているのは、最高の土。
私たちはそれを**「チョコレートソイル(チョコレートケーキのような土)」**と呼んでいます。
指先でそっとつまむと、ホロリと崩れる。
ふんわりと空気を含みながらも、しっとりと水分を蓄えている。
お菓子作りでいえば、まさに「理想のスポンジ生地」のような状態。
この「団粒構造」と呼ばれる土の質感が、そのままお芋の口どけを決めるのです。

三年かけて仕込む「土のレシピ」

この「チョコレートソイル」を作るために欠かせないのが、三年周期の輪作です。 一年目は小麦を植え、二年目は落花生、そして三年目にようやくコガネセンガンを。 土を休ませ、異なる作物を巡らせることで、微生物たちが活発に働き、土はどんどんチョコレートケーキのように、きめ細やかで柔らかな質感へと育っていきます。

畑にあるすべての命を、お菓子に。

私たちは、この循環の中で育ったすべての命を、大切に使い切ります。 お芋は、口どけを極めた「ほろ雪」へ。 小麦は、香ばしさを抱いた「農場長のタルト」へ。

土作りのための脇役は、どこにもいません。 芋も、麦も、落花生も。 畑にあるものすべてが、ひとつに繋がって一粒のお菓子になる。 この「全体で持って1と成す」循環こそが、私たちの誇りです。

シェフパティシエは大隅の大自然。

私たちはその助手に徹して、大地というオーブンが最高の仕事をしてくれるよう、今日も「チョコレートソイル」を大切に育んでいます。

PAGE TOP